節約と言えばエコ

節約と言えばエコを頭に思い浮かべてしまいます。両者にはかなり似通うところがあるのでしょう。このエコという言葉には、僕はかなりの思い入れがあります。もう三十年も前の話なのですが、劇作家であり、芥川賞作家である唐十郎さんが、コンビニの(確か?)テレビコマーシャルに出演したときのことです。唐さんが海辺かどこかで小さな手漕ぎボートかなにかに乗り、紙切れにに何かを必死に書いているというものです。その紙切れが実はその広告主であるコンビニで使われている紙袋だったのです。僕の記憶が正しければ、ざっとこんな感じのコマーシャルでした。何でもないようなコマーシャルですが、このとき僕は、「ああ、カッコイイなあ」と思ってしまったのです。それ以来、僕は仕事でメモを取る時も、原稿を書くときも、いつもいらなくなった、あるいは複写しそこねたコピー用上質紙の裏を使っています。あれはいいですね。第一、もったいない。これは仕事の業種にもよると思うのですが、こうした複写しそこねたコピー用上質紙というものは、けっこうあると思うのです。僕はこれを集めて手帳サイズに切り、クリップで綴じてノートやメモ帳として活用しています。もう二十五年も前からです。これはノートやメモ帳の節約になる。しかし、なにもノートやメモ帳を代用するだけが節約ではありませんね。僕が日々行なってるものの中にもかなり節約に通じるものもあります。たとえば、頭髪ですね。僕は結婚して今年で二十年になりますが、その間一度も床屋や美容院へ行っていません。いつもカミさんに切ってもらいます。と言いますのは、うちのカミさんは床屋の専門学校に通っていた時期もありまして、わずかな期間でしたが、実際にお店でお客さんの髪をいじっていたという経験があります。ですから僕の髪を切ることなどは簡単なことなのですね。今はしていませんが、若いころはパーマもかけてもらっていました。普通、床屋さんにどのくらいのペースで行くのか分からないのですが、月に一回行くとして、その一回の料金を三千円とすれば、二十年でなんと七十二万円かかる計算になりますね。今は千円カットなるものもありますから、一回の料金を千円にしてみても、二十四万円の出費が節約されたことになります。これはでかいと思います。

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